蟻川工房 創業者・故蟻川紘直氏の母はホームスパンの父・及川全三の弟子・福田ハレであり、自身は柳宗悦の弟である柳悦孝に師事。「実用と美」の精神を受け継ぎ、羊毛の本質を生かした手紡ぎ手織りを貫く。 田中祐子 蟻川工房で内弟子として学んだ後、独立。作家・五木寛之氏のジャャケットを手掛けたことも。手軽にウールを楽しむ機械紡ぎの糸を手織りした『盛岡ツイード』の小物アイテムにも取り組む。ホームスパンのカルチャースクール『羊雲』を運営。 植田紀子 大学を卒業後1年間教職に就いたのち、蟻川工房に弟子入り。5年後、デンマークに留学し、帰国後の1981 年に工房を設立。マフラーのほか服地、ショール、ひざ掛け等の製作に取り組む。 中村工房 1919年創業の4代続く工房。ホームスパンを中心に、シルク、綿、麻など各種手織りのストール、マフラー、小物を製作。時代に合った製品づくりに取り組む。 みちのくあかね会 戦後、女性の自立支援施設としてスタート。福田ハレ指導のもと、岩手県のホームスパン産業の軸を築いた。現在も分業体制で 手紡ぎ手織りを主にホームスパンを製造。 森由美子 大学卒業後、蟻川工房の内弟子を経て、 兵庫県芦屋市滴翠美術館染織研究所でホームスパン教室講師に就く。その後、関⻄を中心に活躍。現在は滝沢市に工房を構え染織教室も開く。 舞良雅子 大学卒業後、蟻川工房の内弟子を経て染織家として独立。工芸とアートを行き来しながら、新しい布のかたちを提案。国際工芸品見本市「レヴェラシオン」(パリ)、日本が持つ創造性を世界に発信する「Japan Creative」などに参加。 mää-mää homespun みちのくあかね会にて経験を積んだ木村加容子(紡ぎ担当)と、木村つぐみ(織り担当)のユニット。伝統的な技術を継承しながら、日々の暮らしに彩りを加えるものづくりをめざす。 富樫由紀子 岩手大学芸術文化課程染織研究室、大塚テキスタイルデザイン専門学校ウィービング科を経て独立。羊毛の質感に魅かれ、温度を感じられる布づくりをめざす。「クラフトフェアまつもと」2016、2017、2019 出展。 佐々木トモミ(beige) ホームスパン工場の織り手、観光農場や羊毛屋勤務を経て、2004年に山梨にて作家活動スタート。2016年、岩手県に拠点を移し、羊毛の質感や無染色にこだわり『beige』として活動中。「クラフトフェアまつもと」2017 出展。 小山牧子 岩手日報カルチャースクールホームスパン講座て染織を学ぶ。服飾作家 ASSOBOOとのコラボ作品も展開している。 ホソカワサチコ 盛岡スコーレ高等学校、東北生活文化大学生活美術学科にて、ホームスパン・染織を学ぶ。卒業後は、仙台や盛岡を中心に個展および企画展に参加。 原しおり 岩手県立産業技術短期大学校デザイン科卒業。2014年から植田紀子織物工房にて内弟子として修業。2017年からは研究生として同工房に所属、現在は独立し、作品づくりに取り組む。 木村泰子 盛岡文化服装学院で洋裁を学ぶと同時に中村工房にて織りを学ぶ。中村工房にて10年間勤務の後、毎年個展を開催、県内外で活動。