私たちについて いわての工芸と風土
てくり別冊『岩手のホームスパン』(まちの編集室・2015)
岩手の伝統工芸品展示会『赤レンガ伝統工芸館』(2019)
『北のクラフトフェア』(2022)

私たちについて

株式会社クラシカウンシルは、盛岡の地域誌『てくり』のメンバーによって、2020年12月に設立されました。その事業内容は、「伝統工芸の産業振興及び普及、技術伝承・工芸品の開発製造、地場産品等の販売事業」等を主に、教室運営やイベント企画などを行っています。

2005年に発行された『てくり』は、17年にわたって様々な生業に携わる人の物語を取材してきました。以来、“盛岡のふだんを綴る本”というキャッチフレーズを掲げ、年2回のペースで自分たちが気になるヒト、モノ、コトを、広告にとらわれない形で発行しています。そんな中、盛岡に息づく工芸であるホームスパンを取材する機会が何度かあり、各工房と親しくなるにつれ、商品開発やイベント運営の機会が増加。盛岡をベースにした『てくり』の出版と別に、より広域的活動をすべく立ち上げたのが株式会社クラシカウンシルなのです。

出版物を通した情報発信から、より直接的なモノを介したリアルな生活提案へ。『てくり』を継続してきたまちの編集室の視点を生かし、デザイナー&ライターならではの目線で、生活に新しい価値創造をしていきます。

願うのは、未来を担う子どもたちが、地域に受け継がれる工芸や手仕事を「知る、つかう、つくること」で、誰かの選択を受け入れるだけでなく、自分自身の五感と手で生活を選び、考え、自らに合ったスタンダードを心に携えていくこと。それを次世代に求めるには、自分たちを含む大人もまた、学びの機会が必要です。私たちは、これまで培った作り手との関わりを基軸に、あらゆる人が地域に受け継がれる工芸や手仕事を「知る、つかう、つくる」機会を創出していきたいと考えます。

クラシカウンシル水野ひろ子木村敦子

いわての工芸と風土

岩手県は、その面積の約8割が森林で覆われ、多くの樹木に恵まれています。広葉樹、針葉樹、竹など種類も豊富、漆の生産量は日本一を誇り、砂や粘土、鉄鉱石などの材料、豊かな水源などを生かしたモノづくりが、各地で脈々と受け継がれてきました。

うるしの採取(二戸市浄法寺町)
南部鉄器の製作風景(空間鋳造/奥州市水沢)

南部鉄器、漆器、木工品や竹細工、染めもの、ホームスパン、焼きものなど、日常のなかで使い継がれた道具が携える、研ぎ澄まされた美しさ。土地の素材を使い、北国・岩手の色、匂い、感触、音、気配から生まれるモノは、岩手のアイデンティティそのものといえるでしょう。

私たちは、伝統工芸品はもちろん、生活の「手」を感じるモノが持つ物語に耳を澄ませ、皆さんに届け、価値をアップデートしながら、新たな提案をしていきます。

羊毛の染色(中村工房/盛岡市)
型染(型染工房小田中/紫波町)
陶芸(冬扇/花巻市大迫町)
クラシカウンシル

たのしむ。

生活者自身がデザインする、くらしの楽しさ=「生きる本質」を提案していきます。

── クラシカウンシルにできること#01

伝統工芸品の振興や技術継承、今の生活シーンに生かす商品企画や提案。

●伝統工芸や地場産業の振興、技術伝承に関わる事業

●地場産業の振興や地域活性に関わる企画および運営管理

わかちあう。

日常に点在する価値を共有できる、「場」を提供していきます。

── クラシカウンシルにできること#02

幅広い世代が、伝統工芸や地域文化を体験できる事業や情報発信。

●イベントの企画運営

●都市公園施設、公共公営施設等の管理運営

●情報発信事業各種出版物、webサイト制作など

かんがえる。

生活の“すべ”、を明日につなぐため、必要なモノ、コトを掘り起こし、届けます。

── クラシカウンシルにできること#03

商品開発やイベント運営等に伴う企画プロデュースおよびデザインや編集業務。

●モノ、コトのデザインや編集企画

●生涯教育に関わる教育プログラム構築

●セミナーの企画及び運営管理

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